“血液サラサラ”とは?
【血液サラサラと生活習慣】
健康に関する話題として、メディアや日常会話などでも、“血液サラサラという言葉が盛んに使われる。これは血液の粘ちゅう度を表す言葉である。
粘稠度が高くなる--つまり、血液がドロドロになる仕組みには、その成分や性質が関係している。
人間の血液は、全身を休むことなく駆け巡っている。その量は体重のおよそ8%程度あり、血液の成分は液体成分である血漿と、細胞成分である血球とに分けることができる。
血球は血液の容積の約40%を占めており、赤血球、白血球、血小板で成り立っている。血漿はおよそ90%が水分で、残りはたんばく質などのエネルギー源となるものである。どちらも“血液サラサラに関係しているが、どちらかというと、血球の方が関わりが深い。
赤血球は、血球の中で最も数が多い。直径約8マイクロメートル(=μm、マイクロは100万分の1)、厚さ約2μmの円盤のような形をしていて、変形能(形を変える能力)が高い。白血球は、形や性質の違う顆粒球、リンパ球から成り立っていて、赤血球より形が大きい。血小板は凝集能(凝集する力)があり、止血に関わる。
赤血球や白血球は、形を変えたり重なり合いながら、自分の大きさよりも細い5~6μmの毛細血管を通過していく。ところが、何らかの原因で赤血球の壁が硬くなり、変形能が低下したり、白血球の粘着能(粘着する力)や血小板の凝集能が高まったりすることで、“サラサラ血液”は流れの悪い“ドロドロ血液”になる。このため、毛細血管を通過しにくいうえに血栓ができやすく、脳梗塞などのリスクが高まるのだ。
【定期健診で各種数値を確認】
原因はいろいろ考えられるが、食生活とストレス、ライフスタイルの影響が3大要素だ。
食事はできるだけ規則正しく、栄養バランスも考慮する。野菜や食物繊維の多い食材などを多く取り、肉類など動物性脂肪や飲酒などは控えめにする。また、禁煙や運動不足の解消を心がけ、睡眠を十分に取る。そして、ストレスを上手に発散する。このように、“ドロドロ血液”対策は、ごく当たり前のことなのである。
定期的な健診によって、コレステロール値、中性脂肪、血糖値、血圧などを確認し、できるだけ正常に保つ努力が必要だ。HDLコレステロールは、血管壁に付着しているコレステロールをはがして、肝臓に戻す、いわゆる善玉コレステロール。運動によって増えてくる。
悪玉のLDLコレステロールを下げる食べ物としては、EPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)を多く含むイワシやサバ、サンマといった青魚や、ポリフェノールを含む赤ワインなどが有効だ。